プーシキン美術館所蔵浮世絵コレクション(18-19世紀)

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プロジェクトについて

国立プーシキン名称美術館は、Japan Tabacco International(JTI)の支援のもと、版画部門に所蔵する18~19世紀の日本の版画のコレクションをインターネットで公開しています。

本カタログは、美術館に展示されていないため来館者がなかなか目にすることのない、最も面白い版画コレクションのインターネット・リソースを作成する伝統に連なるものです。

本サイトが掲載するコレクションは、ベアータ・グリゴリエヴナ・ヴォロノワによるカタログ・レゾネ『18~19世紀の日本の版画』(2巻本、モスクワ、第二版、2009年)に基づいています。電子版カタログのデータには、新しい情報や、より正確に再翻訳された版画の種類などが付加されています。カタログの大部分を占めているのは、江戸時代の町人たちの日常生活を描いた浮世絵です。

このコレクションは、ヨーロッパにおける最も初期の優れた日本美術のコレクションの一つでした。このコレクションの礎となっているのは、ロシアで最初の日本美術の大コレクター、セルゲイ・ニコラエヴィチ・キターエフ(1864-1927)のコレクションです。1916年、キターエフは、自らのコレクションをルミャンツェフ美術館に一時的に預けました。それからコレクションはルミャンツェフ美術館の所蔵となり、1924年に国立プーシキン名称美術館に移管されました。その後、コレクターによる作品購入や寄付、寄贈等のおかげでコレクションはさらに拡充されました。寄贈者の中には、A.A.シードロフ、A.M.エフロスら美術史家や、映画監督S.M.エイゼンシュテインの名前もあります。

電子版カタログの作品は、ジャンル別、作家別に分類されているだけでなく、時代別、流派別、版画シリーズ別等にも観覧することができます。このようにサイト上で情報を整理できるため、版画の愛好家や日本美術の愛好家にとっても、また専門家にとっても便利なものとなっています。電子版の情報は、印刷版と比べ、品質的に遜色がなく、時には実質的にそれを補足しています。図版では、作家の特徴や作品の制作年だけでなく、他のデータ、すなわち、技法、紙型、版元、彫師、改印、出版地についても見ることができます。当サイトでは世界的に進むグローバル化の状況を非常に重要視し、ロシア語、英語、日本語の三つの言語でテキストを掲載し、美術館の情報に国際的なアクセスを可能にしました。版画の大部分は、高画質の細部観覧が可能です。

電子版カタログは、Japan Tabacco International(以下、JTI社)の後援で作成されました。JTI社から長期にわたるご支援を受けて、国立プーシキン美術館では、版画や素描、出版物、複製画の収集だけでなく、イギリスとロシアの版画の、そして日本の版画の電子版大カタログの制作を行ってきました。

高画質のデジタル図版とインターネット・リソースの作成は、株式会社エポス・グループが担当しました。エポス・グループは、文化の発展への貢献に特別な関心を持ち、国立プーシキン名称美術館との協働も含む、数多くのプロジェクトを実現してきました。

伝統的な錦絵の制作工程の写真は、アダチ版画研究所(http://adachi-hanga.com/)のご厚意により、国立プーシキン名称美術館の日本の版画のサイトへ掲載させていただいたものです。また、メインページを飾る七つの主な絵師流派の字は、有名な日本の書道家、森本龍石氏が本サイトのために特別に揮毫してくださったものです。

当サイトは制作途中です。よりよりサイトを作成するためのご提案、ご要望、あるいは掲載情報の誤りなどお気づきの点がございましたらご連絡ください。当サイトが日本文化に関心を持つ皆様にとって興味深いものとなることを心より願っております。

 

 

プロジェクト・スタッフ

企画、監修、コレクション管理者

    アイヌーラ・・ユスーポワ

コンテンツ管理

   エカテリーナ・アブラモワ

論文執筆

     ベアータ・ヴォロノワ

     アイヌーラ・ユスーポワ

技術監修

     ウラジーミル・オプレデリョノフ

デザイン

     ミハイル・ウゴルニコフ

装丁監修

     アナスタシヤ・オルロワ

翻訳

     福間 加容 (東京)

     カトリン・ユデリソン

     ロシア翻訳会社

編集者

  ユーリー・コトリャル

プログラマー

     スヴェトラーナ・クズネツォワ

     ユーリヤ・ヴァリャイチコワ

責任技術編集者

     ユーリヤ・ブジナ

高細精デジタル撮影

     アルテム・ベロボロドフ

     アンドレイ・エルシェフ

     セルゲイ・ローセフ

     ドミトリイ・ローセフ

     ヴラジスラフ・シェヴェルジン

画像処理:

     アンナ・シュトワ・

     ウラジミール・コズブ

     マリーナ・ベロボロドワ

次の方々のご協力に心より感謝いたします。

     オレグ・アントノフ氏(国立プーシキン名称美術館)

     浮世絵の流派名を書いてくださった書道家、森本龍石氏(大阪)

     浮世絵の制作工程の写真を利用許諾してくださった、アダチ版画研究所© (東京)

 

サイトへのご提案、ご要望、あるいは掲載情報の誤りなどお気づきの点がございましたらご連絡ください。日本文化に関心を持つ皆様にとって、当サイトが興味深いものとなることを心より願っております。