後期 (1804-1867年)
浮世絵の発展史の後期は、寛政の改革(1789-1801)に従って1790年に行われた出版統制にしばしば関連づけられます。この時以来、浮世絵はすべて、必ず検閲を受けるようになりました。芸者の図と役者絵が検閲を受け制限されたため、風景画や花鳥画、武者絵が発展しました。
この時期に活動した、もっとも有名な絵師たちに、菊川派の代表的な絵師たち、すでに三代目歌川豊国を重ねて名のっていた歌川国(くに)貞(さだ)(1786-1864)、歌川国(くに)芳(よし) (1797-1861)、歌川広重(1797-1858)などの歌川派の後期の絵師たち、そして1770年代には勝川(かつかわ)春(しゅん)朗(ろう)の名ですでに活躍していたものの、その創作が真に開花したのは浮世絵史の後期とされる葛飾北斎(1760-1849)がいます。
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揃物 五十三次名所図会 1855年 (再版画 1891年) А-18906 |
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揃物 五十三次名所図会 1855年 (再版画 1891年) А-18908 |
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揃物 名所江戸百景 1855–1858年頃 А-3260 |